60度V12気筒エンジンの点火順序はほぼ1・2・9・10・5・6・11・12・3・4・7・8(らしいよ)

matora1
画像は僕の好きなマトラF1の60度V12。
片バンクを切り離して直列6気筒とみなし、1・2・3・4・5・6番と呼ぶと仮定すると・・・・
直列6気筒の点火順序1・5・3・6・2・4と同じ120度等間隔爆発になっている。
1・2・3番と4・5・6番がそれぞれ3into1で集合する方式は双方の3into1が交互に等間隔で排気している事になる。
排気音はち密で滑らかだ。


ra271
RA272
初期のRA271とRA272(1.5L横置き60度V12)はエキパイの取り回しが単純なので分かり易く、1・2・3番と4・5・6番がそれぞれ3into1で集合する方式
排気音は滑らかに聞こえる。


ra273
次年のRA273(3L60度V12)は悪夢のような配管で、何番がどこへ集合してるのか判別不能(ワハハー)。
1・2・3番と4・5・6番でない事だけは確かな様だ。


ra300
次年のRA300(3L60度V12)はRA273と基本設計を同じくするらしいが、やはり判別不能。
これの排気音をモテギに於て生で聞いた事があるが、排気が干渉した様な、かすれた排気音だった。



FB_IMG_1685008609339
事の発端は1968年のRA301(3L60度V12)の写真を見るに付け、違和感を覚えた事。
先日やっと配管が分かる写真をみっけた。
前方から1・2・3・4・5・6番とすると、エキパイは6・2・3が集合している様に見える。
とすると、もう一方は1・4・5という事になる。

点火順序が一般的な1・5・3・6・2・4だとすると、6・2が120度で連続し、次の三番が点火するまでには480度後になる。
こんなアンバランスがあって良いの?
誠に以って不思議なエキパイである。
設計者に是非モンでこの辺の事を聞いてみたいねぇ。
これの排気音も生で聞いたが、RA300程では無いにしろ、やはりかすれ気味の音だった。

あ!ヒョトシテクランクの120度位相がアブノーマルな並びなのか?
アブノーマルが好きなホンダでも、そこまで天邪鬼はせんよなぁ・・・・(ワハハー)



Honda_RA121E_engine_Honda_Collection_Hall
1991年マクラーレン・MP4/6に搭載されたRA121E(3L60度V12)はオーソドックスに1・2・3と4・5・6がそれぞれ集合してるね。
コイツもモテギで生音を聞いたが、完全に滑らかな連続音で、素晴らしい音色だった。

話はころっと変わるが、ポルシェ917は180度V12だが、片側バンクは等間隔爆発でも左右合わせた時に、不等間隔になるんだろうか、排気音はお世辞にも良いとは言えず、やはりかすれてる。

てなわけで、妙な所が気になってしまうアチキなんでありました。