かれこれ30年以上前から、山歩きの際に見掛ける栃の実が気になってね。
栗の実を肥満児にしたみたいな福々しい見た目とは裏腹に、強烈なアク・毒成分を含むという。
そしてそれを手間暇かけてアク抜きして食う文化がある事も聞き及んでいた。

今年たまたま僕の周りでは栃の実が豊作で、結構な量の栃の実が集まった。
これはやるしか無いでしょう、栃餅♪

つーことで、着手したのが9月14日。
まずは水に浸けて不良を弾く。


してからの天日乾燥に二ヵ月


いい感じに干しあがったね。


そいつを二昼夜熱湯で潤るかして・・・・


皮剥きには難儀したけど、栃へしをこさえて捗(はか)行った。
後に気付いたんだが、熱湯で潤るかすのは鬼皮を柔らかくするのは勿論なんだが、サポニンの滲出により渋皮の身離れを促すんだな。


ここからが難航したねぇ。
7~10日間清流にさらすって事だけど、洗面器の水を数時間ごとに替え続ける事25日間。
それでも泡が消える事が無かった。
泡成分はサポニンとの事で、実は硬く、味は強烈に苦い。
栗の実を肥満児にしたみたいな福々しい見た目とは裏腹に、強烈なアク・毒成分を含むという。
そしてそれを手間暇かけてアク抜きして食う文化がある事も聞き及んでいた。

今年たまたま僕の周りでは栃の実が豊作で、結構な量の栃の実が集まった。
これはやるしか無いでしょう、栃餅♪

つーことで、着手したのが9月14日。
まずは水に浸けて不良を弾く。


してからの天日乾燥に二ヵ月


いい感じに干しあがったね。


そいつを二昼夜熱湯で潤るかして・・・・


皮剥きには難儀したけど、栃へしをこさえて捗(はか)行った。
後に気付いたんだが、熱湯で潤るかすのは鬼皮を柔らかくするのは勿論なんだが、サポニンの滲出により渋皮の身離れを促すんだな。


ここからが難航したねぇ。
7~10日間清流にさらすって事だけど、洗面器の水を数時間ごとに替え続ける事25日間。
それでも泡が消える事が無かった。
泡成分はサポニンとの事で、実は硬く、味は強烈に苦い。

痺れを切らし、灰を買って来て熱湯をかけ回し温めた実をトロ箱に入れ、灰と熱湯で合わせた。
二昼夜浸け置きしてみたが、栃の実は頑固に硬くて苦く、何ら変化が見られない。
ちなみにこの黒っぽい灰は備長炭作りの副産物で、どうやら木炭成分が多く、アルカリ度が低かった(らしいよ)

そこで新たに広葉樹の灰を仕入れた。
沸騰した鍋の中に栃の実を投入し、ひと煮立ち寸前で実を取り出し、灰・熱湯で合わせた。

一昼夜の浸け置きで効果てきめん、アルカリにより融けたのか、栃の実の角はすっかり丸くなり、黄色みがかってる。
齧ってみると舌がビリビリして強烈な刺激。
強アルカリによるものらしく思えたので、更に流水にさらし・・・・

ちょろちょろと出しっ放しの水道水にてさらすと茶色いつゆが滲出し、16時間晒したところで味見をしたら、ビリビリも苦みもすっかり取れた。
で、早速餅米を買って来て、栃餅作りスタート♪

炊き上がり。
洗い餅米を長めに浸水し、スイッチポンで残り30分の所で栃の実を投入。
(アク抜き終り時点で相当にほろほろなので、粒感を残したかった)

インスタント杵も作ったyo!

鍋を湯煎しながら杵で突いて、あっちゅー間につきあがり♪

うんうん、いい色気。

あんこが合うとの事なので、あんこ入りも作ってみた。
こうしてみると、八分突きって感じかな。

実食!
プレーンはね、ものすごーく素朴♪(ワハハー)
栃の実の主張があんまし感じられんのはアクを抜き過ぎたせいか?
もう少し分量を増やせば良いのかな?
しかしここまでの道のりは長かった!

あんこ入りも試食。
うんうん、高級な大福餅の雰囲気あるね。
一般受けするのかこちらかな。
うっかり渋い番茶で頂いたので、あく由来の渋みとかエグ味、後味と言った所まで確認出来んかった。
三時のおやつにもう一辺食ってみよう。