先週後半、あれだけクソ暑かった気温がガクンと下がった。
御山のきのこ達、出ちゃってるんだろうなぁ・・・・
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今年も某所からニオウシメジ発生の吉報が届いた。
前夜立石ツアーしたので、早朝のきのこ採りは事のほか厳しかったんだな(ワハハー)
今年も去年並みに出てくれて、感覚的には70~80㎏はあったと思う。
そしていつも感じるのはニオウシメジの大株の温度。
スコップでザクッと根切りし、両手を突っ込んで起こす時に感じる温もりは明らかに僕の体温よりも高い。
詳細に計ってはいないが、摂氏40℃はあるんじゃないかなぁ。
菌類バクテリアがここまで大きな塊りとしての体躯になる事は他に例が無いだろう(ある種のナラタケ類の微細な菌糸の総延長とその重さは生物最大らしいが・・・)から、菌類にも体温があるって事を実感できる事象として、これは得難い体験だと思う。
そして同時に関心してしまうのは、暑い時期に子実体を形成するにも拘わらず、虫食いが皆無という事。
毒きのこでも無いのに、ここまで虫食いが見られぬきのこを僕は他に知らない。
毎年発生してくれるここのニオウシメジであるが、今年はなんと夏前にも一度発生を見たそうだ。
一般にきのこといえば秋の物だが、春と秋に2度子実体を形成するきのこは実は珍しく無い。
きっと積算温度やら雨量の条件がマッチしたんだと思う。
発生地の地下には伐採した材が埋められている事は確認済みであるんだが、年々年を追うごとに発生エリアは窪地化が進み、今年はかなり目立って凹んでいた。
きっと地下に埋もれた材がニオウシメジに養分を吸い取られ、縮んでいるのであろうことは想像に難くない。
いつかは地中の材が枯渇してしまうのだろうが、その時が来る前に、菌床を他の土地に移植し、発生させる事を是非試みたいものである。