前々回のツーリングにて、アクセルをジワリと戻した際に回転落ちが悪くなる症状が出た。
エンジンブレーキが効いて欲しい場面ですぅ~っと行ってしまうと、肝を冷やすんだよね。
つーことで、とりあえずアクセルワイヤ(一本部分)に給油した。
前回のツーリングに於いて症状はかなり改善されはしたが、完全では無く、まだ僅かに回転落ちの悪さが残っている。
同時に給油したクラッチワイヤ共々、操作は格段に軽くなったんだが、回転落ちの悪さとクラッチ滑りは解消されていない。
つーことで、6月28日金曜日の番に、重い腰を上げて、本格的にメンテする事にした。
まずはキャブトップキャップを外し、スロットルバルブ諸共アクセルワイヤを分離。
砂型KゼロのキャブはCB50用を連装した様な構成になってる。
現代では当たり前の強制開閉式では無いため、スロットルバルブの戻りは内蔵バネのテンションが頼りだ。
アクセルワイヤのフリクション増等で渋くなってしまうと、構造上、アクセルをいくら戻しても強制的にスロットルバルブを戻す事が出来ない。
バネレートはスロットル操作の重さに直結するので、あんまし強くしたくないところだが、この辺りのさじ加減が痛し痒しの旧式な設計なんだな。
ナナハンぐらいの排気量になってくると、アクセル全閉と、そこからの開け始め~戻し時にスロットルバルブの貼り付きが起こる。
具体的には貼りつきによるスロットルバルブのスタックに打ち勝つだけのバネレート設定にしてある訳だ。
前回は長い方の一本ワイヤに給油したのみだったが、今回はキャブに直結する四本ワイヤにも給油。
油種はいつものヤマハフォークオイル#15。
CRC556などはすぐに流れ出てしまうので、返って逆効果、NGなんだな。
昔はエロ本の表紙を使ったが、今はクリアファイルを切り抜いて漏斗をこさえてる。
これ、テープの着きがいいんだよね。
ワイヤインジェクターでシャバシャバ系の潤滑材を注入するのが手っ取り早いけど、如何せん抜けるのも早い。
やっぱし昔ながらの漏斗方式が一番なんだな♪
アクセルワイヤとキャブを元通りに戻したら、四連キャブの同調作業。
アクセルワイヤがフリーのアイドリング時と、ワイヤにテンションが掛かり始める微開度での、ツーステップの同調作業が必要。
これが面倒で、前回は一本ワイヤ部分だけの給油でお茶を濁したんだな。
さ~て、治ったかな?