冬至から三日間は師走らしからぬ温かさだったね。
南風が強く吹き、新潟は糸魚川駅前では大変な大火にみまわれたらしい。
気圧配置が春一番と酷似しており、強い南風が山から吹き下ろし、火を煽ったせいで、被害が甚大になった。
たった一つの鍋の空焚きが大参事を呼んだ。
火事は気を付けたいねぇ。
焼け出された方々にお見舞い申し上げます。
■ ■
12月23日もそんな生暖かい日で、夕刻よりカネスに向かった。
コの字カウンターには既にお二人の先輩方が飲っておられた。
TVでは糸魚川の大火事の事を報じてる。
マグロブツと注文したら、女将は一瞬微かに怪訝そうな目をして 『 ぶつ切りね 』 と。
カネスでの正式名称はぶつ切りだ♪(ワハハー)
甘味料無しの塩だけで漬けたんだろう、硬派なラッキョ、好きだなぁ。
燗酒と注文したら、女将はまた例の目をして、 『 お燗ね 』 と。
まぁね、郷に入れば何とやら、コマケェことは気にしない(ワハハー)
なんなら周りの先輩方がこぞってワンタン頼んでるので、そちらにもなびいて(ワハハー)
相変わらずウマいねぇ。
TVでは築地場内の江戸川食堂の事をやっている。
創業数十年にして、惜しまれて閉店した、その最終営業日の模様をドキュメンタリータッチで流している。
鱈の煮たのが名物で、つゆの注ぎ足しも今日で最後だが、惜しいから持って帰るんだと、亭主が露をタッパに入れる場面、思わずジンと来た。
一度も訪れる機会に恵まれぬまま閉店してしまった。
残念至極。
汁が濁ってるのはマグロの血合いが入ってるせいかな。
そいつが少々生臭かったが、まぁあれだ、コマケェことは気にせずごちそうさま。
また来ます。