無二の菌友五十郎氏が逝って早3年になるが、氏は僕の山芋師匠でもあった。
大師匠K山氏も体力の衰えを隠せずって事で、以来野山での山芋掘り遊びはトンとご無沙汰なんだな。

ちなみに大昔は元気ばりばりっした♪

冬になればブロ友NORIさんのブログを見てはね、指をくわえて・・・・
いつぞやは見かねたNORIさんが山芋を掘って送ってくれた事もあったねぇ(感謝)


で、今年の春先に菜摘みに行った時にね、良さげな山芋の花殻をみっけたのを切っ掛けに、山芋掘りのヤル気スイッチが入ったんだな。




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竹の柄が付いてる方が山芋大師匠K山氏に誂えてもらった、鋼の業物。
フレームに収まりきらぬが、長さは2m程。

素晴らしい切れ味でもって、木の根などの障害物もザクザク切れる♪
竹の柄の中には長さ1m弱の鉄芯が通っており、強度を出している。
しかしながらそのせいで重く、体力消耗に響くんだな。

で、もっと軽いヤツを模索して・・・・


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きっかけはブロ友NORIさんの道具を拝見した事。 
彼の地ではエンピを使わずに突き鍬だけでシンプルスマートに掘る(らしいよ)
で、鍬部分を大きくし、一度に出せる土の量を増やしてる。 これだ!

僕のフィールドでは突き鍬で掘削し、土上げはエンピで行う人も少なくない。 
理由はローム層が硬いから。
土が硬いと芋の形状はどんどん歪になり、いきおい掘る穴も大きくせざるを得ない。
すると穴から出す土の量も、まっすぐな芋を掘るの倍以上になってしまう事も。
そこで大きめの突き鍬で効率良く土を出せれば、エンピも要らないかなと。

ただ、道具が大きくなれば当然重くなるので、出来るだけ軽くしたいところ。 
で、20数年前に余ったチタン残材の出番ってわけ♪

チタンパイプ、本当はΦ38×2.0が辺り欲しかったんだが、規格に無いので、在庫の残材Φ34×2.0を裂いて叩いて切った貼ったでΦ38に。  
これにチタン合金SP700板の残材を溶接で合体。

 SP700合金、強靭なんだが刃物にするには些かカッタルイと思ってた。 
だから切っ先を成型したら、チタンナイトライド若しくはDLCコートでもって処理し、実用的な耐摩耗性と切れ味を手に入れるつもりだった。 

ところが切っ先をサンダーで研削してみたら、これが硬くてツルツル滑って全然削れない! 
そもそもチタンにはそういう性質があるんだが、SP700材は度を超して削れん。 
ちなみに切っ先をこの形に整えるのに、6時間を要した(驚) 
これなら高額なコーティングをせずとも、実用に耐えるんじゃって事で、まずはこのまま使ってみる事にした。  

で、ここまでやるんだから、柄は超軽量高剛性のドライカーボンパイプを奢ろうと思ってたんだが、調べてみると欲しいサイズであるところのΦ34がまったく無く、特注するとなると、軽く7万円を超えてくる事が分かった。 

これでは手が出ないので、山で真竹を切って来て、たくみ技研のスーパーウレタンキットを注入して補強を目論んでいる。 

スーパーウレタンキットは今世紀初頭に流行ったもので、軽量硬質ウレタンフォームをパイプや袋状になった物に充填し、剛性アップを計るアイテム。 
きのこ号のフレームにも注入してある。 

しかし・・・・ スーパーウレタンキット、廃番? たくみ技研、無くなっちゃった? う~ん、一般的な樫の棒は重いので使いたくないんだよなぁ・・・・  

スーパーウレタンキットと同様な商品をご存じの方がおられたら、是非ご照会ください♪(ペコリ)