靖国神社に遅れる事4日、ウチんちの前の桜がようやくほころび始めた。
桜に先んじて咲いてたコブシは五分咲き。
木の下を通ると、良い匂いがぷ~んと香るねぇ。
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先日NMTM(呑み朋)のM山氏から、蔦八情報が入った。
以前臨時休業返り討ちに遭って以来、ちょくちょくここを通りかかるM山氏から、時折話を聞いてはいたんだけどね。
彼曰く、先日支度中のお店にて女将さんをお見掛けし、諸々事情をうかがったそうだ。
で、遂に意を決して来訪する時が来たんだな。
口開け狙いで待機中のT中氏と合流。
天下一の看板。
周りには優良店がひしめいてます。
夢にまで見た蔦八の煮込み大鍋風景。
どうです、なんつったって天下一ですぜ!
使い込まれ、磨き込まれた店内調度達。
カウンターもテーブルも、歴史を感じる貫禄の風情ですのー。
メニューはシンプルだけどね、必要にして充分。
根岸の鍵屋、月島の岸田屋にも相通ずる、僕の琴線に触れる、というか、魂を揺さぶられる様な空間がここにあります。
とりあえず生ビールで乾杯スタート。
僕が蔦八を知ったのはCroquettePunchさんのブログで拝見したのが最初。
すぐに僕のいつか行くんだリストに入ったんだが、土日定休日つーのがネックで、なかなか来る事が出来ずにいた。
そしてやっと昨年秋にここへ訪れた時には既に親爺さんが体調を崩され、お店が休みがちだったんだね。
風の噂によれば諸事情により、お店は3月一杯で閉店するらしく・・・・
何はともあれ本日来訪したんでありました。
煮込みもらいます。
煮込み玉子入りも。
なんつっても天下一うまいんですから♪
僕の煮込み経験値なんてたかが知れてるけど、これは横綱っすね。
しかしながら、どうウマいのか表現するのが難しい。
入ってる具は豆腐と玉子を別にすれば、もつオンリーの硬派仕様。
なんだけど、臭みや癖が無く、味はどちらかと言うとお上品なタイプ。
色濃くくたくたに煮込まれた姿がね、なんとも愛おしいぐらいに素敵。
そして何処にも似ていない味。
もうね、これタッパーに入れておみやでお持ち帰りしたいぐらいに素敵なんだな。
『 この時間だとまだ煮込みが若いのよ 』 とおっしゃる女将さん。
いやいや、充分に美味しいです。 T中・M山ご両名も絶賛です。
で、やっぱし燗酒いくよねぇ。
奥の厨房ではヘルパーと思しきお若いニーサンが頑張ってるみたいですが、高齢の女将さんのペースは如何せん上がらぬのでね、手間のかからぬメニューを選んで・・・・
うど酢味噌。
季節だねぇ。
小松菜からし和えはなんかこう隠し味がされてる様で、うまいです。
こりゃぁ行けちゃうねぇてことで、燗酒おかわり。
お隣のT中さんも辛抱タマラズ行ってます♪
ちなみにM山氏は諸事情により小ナマ一杯でガマン(ワハハー)
お新香。
しみじみと静かに、心地良い時間が流れます。
右奥のご常連の先輩方、女将さんの手が回らぬと見るや、他のお客さんに瓶ビールをサーブしたりなんかしてね、勝手しったる蔦八ってなもんなんでしょうね。
お店の外へ出るととっぷりと日も暮れて、大提灯も煌々と。
念願だった蔦八の煮込みを遂に頂いた今宵、なんとかこの提灯の灯を消さずに済む方法はないものかと考えたり。
もう一辺来ねばねぇなぁと思いながら、お店を後にしたんでありました。
続く・・・・
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