手術当日は視界がぼやけて霞み、麻酔が切れたことによる痛みで涙が止まらなかった。
痛み止めの飲み薬や点眼薬も処方されたが、これを使うと無理をしてしまうので使用を我慢して大人しくしていた。

2日目以降、ぼやけも霞みも当日ほどではないが顕著に感じられる。
昼間は白い壁や日差しが眩しくハレーションし、光の拡散が及ぶ範囲は逆光の如く見えない。
視界全体が薄っすら白濁して見えるのはハレーションのせいだろう。

カンナでひと皮剥かれた薄皮切削面と、レーザーで掘削された瞳の加工面の表面粗さが微妙に粗いのではと思える。
ミクロ的な部分での表面粗さが光の乱反射を起こしていると踏んでいる。
加えて炎症による瞳の透明度低下も起こっているのか。

新聞や書類、PCモニター、キーボードは裸眼では見る事が出来ないので、100均で老眼鏡1.0と2.5の2種類買い求め、ようやくなんとかなった。
それでも夕方になると疲れからか老眼鏡を掛けてもピントが合わず、仕事にならない。

昼間の運転はぎりぎり何とかなるが、夜間の運転は恐ろしくてする気にならぬ。
明りという明りに光の輪ができ、目を射抜くが如く幻惑される。



子供の頃の焦点距離は数㎝から数百mの間で完璧にピントが合うが、歳をとり目力が衰えるとピントを合わせる能力が減退する。
手術前、僕の目の焦点距離は15㎝~30㎝の間だけで、それより遠くても近くても見えない、いわゆるド近眼(視力0.02)状況だった。

レーシックというのは焦点距離を遠くへ移行するだけで目を良くする訳ではなので、今まで見えていた至近距離がまったく見えない。
普通に老眼のオジサンに移行するわけだ。

遠くを見るときに裸眼で見え、近くは老眼鏡を用いる方が断然良いということから今回レーシックに踏み切ったので、老眼鏡を使う事に関しては納得ずく。
しかし現在の視界白濁、光の乱反射、遠視力の向上が思わしくない状況には落胆を覚える。
後悔しても元には戻せないのが辛いところだ。

見る見えるクオリティというのは単純に視力の数値だけでは表せませない。
現状でレーシックの見るクオリティはバッチリ合った眼鏡に対して数段劣る。

カレンダーの数字の様にコントラストのはっきりしたものはスッキリ見えるが、同じ距離でも細かい字や模様などといった物は良く見えない。
解像度が落ちた感じで、細かいものは遠くても近くても滲んでピントが合わない。

高解像度最高画質で見たいなら絶対眼鏡。
遠距離をそこそこのクオリティで裸眼で生活したいならレーシック。
ただしそれ以外はデメリットばかりって感じか。




激しいハレーションと白濁した視界、それに視力デレスケと、踏んだり蹴ったりの状況にブルー入りながら、今日(12/16)術後一週間検診に行ってきた。

待合室のモニターに映し出されるレーシックの広告をぼんやり見ていたら、若人は一週間ぐらいで効果安定する人もいるらしい。
それに対して40歳以上は50日!経過しないと諸々の症状が消えないんですと。

これを見てプチ安心?しつつ診察室にて先生に伺うと・・・・
やはり年寄りは治りが遅いから慌てるなと言われた。
ハレーションと白濁は瞳の炎症によるもので、必ず治るから心配しないでと言われ、マンモスウレピーかった♪

現在視力の出ていない右目も、時間と共に見えてくるでしょうと、嬉しいお言葉をいただき、チョッチュルにやにやしながら帰ってきました。
良かったよぅ~♪