みなばばさん江

回転数=ピストンスピードと、燃焼スピードはほぼ無関係。
燃焼ガスが最も効率的にピストンを押し下げる位置を仮にATDC時計で言うところの2時半ごろと仮定。

 
アイドリング時:ピストンスピード遅い=BTDC20度に点火=丁度2時半に燃焼圧力最大。
 

高回転時:ピストンスピードが速いので、アイドリング時と同じタイミングで点火すると、2時半を過ぎてから燃焼圧力最大=トルクダウン。
 
なので高回転時は進角を35度まで早める事により、2時半で燃焼圧力を最大にする。
 
最も効率良く燃焼圧力がピストンを押せる点火時期がMBTMinimum advance for the Best Torque
 
同じ回転数の時、MBTは負荷により変化する。

低負荷=アクセル開度小=混合気充填量少=圧縮圧力低い=燃焼速度遅い=MBTは早くなる。

高負荷=アクセル開度大=混合気充填量多=圧縮圧力高い=燃焼速度速い=MBTは遅くなる。
MBTより遅くても早くてもピストンを効率良く押せなくなるのでトルクダウン。
 
BTDC10度でアイドリング時に20度まで進角させると、MBTに近づくので効率が上がり、事実回転数は上がる。
 
そこからアクセルを開けると、負荷が掛かるのでMBTよりも点火時期が早過ぎる状態となり、トルクダウン。
実際に微開度の吹け上りもモッサリと鈍くなる。
 
実際にはピストンスピードと同様に重要な、負荷=アクセル開度に則した点火時期制御が必要。
 
昔のポイント点火/機械式ガバナでは回転数=ピストンスピードに比例した進角制御しか出来なかった。
 
現代の点火制御はアイドリング時MBTで最小限の燃料にてピストンを押す。
そこからアクセルを踏み込んだ瞬間に点火時期を遅角(ここが機械式ガバナでは出来ない)させ、MBTに持って行く事で高効率にピストンを押す。
更に回転を上げていく時、回転数に見合った進角をし、MBTに持って行く。
勿論その時の負荷にも応じた進角/遅角を瞬時に制御。
いわゆる一つの三次元マップというヤツ。

機械式ガバナは微開度のスタビリティを確保するため、アイドリング時の点火時期をMBTよりも遅めに設定してあるという事。
現代車の力強く完璧でクリーンなアイドリングとの違いはここから来てますね。
 
僕も昔ポイントベースをずらして進角させると回転数が上がるのに、なんでアクセル開けるとトルクが無いのか、世界七不思議なんて言ってました♪(ワハハー)

追記
概念の話ですので、細かい間違えには目をつぶってネ♪


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825日(土) は呑み朋I東氏と共に、御山まで遠征して来た。
 
前日、前々日とまとまった降水があったが、実際二日やそこいらではきのこが発生~食べ頃に成長する事は無いんだろうけどね。
きのこ屋にとり、雨が降るって事は気分がいい。
 
この日はシャトルバスに乗りメジャールート方面五合目の最奥A級ポイントまで行くつもりだったんだが、前日まで台風の影響があり、御山の有料道路は全線通行止めトホホ・・・・
 
仕方無くマイルートへ廻ってみる事に。
他のルート同様に通行止めの可能性が高い状況だったが、運良くゲートは開いていた♪
 
 
 
 
 
 
1a
麓の気温は25℃、ここまで上がると気温計は18℃を指していた。
 
これまでの経験上、この時期のマイルートは望み薄なので、いつもより東側の斜面を登る事に。
 
 
 
 
 
 

2
朝日が差し込み、いい感じ。
 
 
 
 
 
 

3
樹林風景。
台風の余波による風邪が強いせいで、普段は風の無い森の中にも涼風がそよ吹き、快適。
しかし傾斜はそこそこあるので、心肺は久々にフル稼働で喘ぐ様に登る。
 
 
 
 
 
 

4
暫くはこれといっためぼしいヤツは出てなかったが、ホウキタケの小さいのを発見。
メジャールートでは先端がマゼンダに染まるんだが、こちら方面に生えるのは色気が地味なこのタイプ。
 
 
 
 
 
 

5
傾斜がきつい尾根筋を避け、左側斜面を斜めに上がって行くと、ヌメリササタケが端正な姿で。
笠に条線が見られるので、もしかしたら本家アブラシメジなのかな。
ま、きのこ汁御三家の一角なので、喜んでキープ♪
 
 
 
 
 
 

6
暫しジグザグ登りで行くと、良さげな群生。
たまに出くわす、いかにも食えそうなフウセンタケ類かな・・・・
I東氏に声を掛け、一緒にいい感じの姿を眺めていたら、これってヒョトシテ、オオツガタケじゃん?
 
 
 
 
 
 

7
大き目なヤツを慎重に掘り取ってみると、やっぱしオオツガタケ♪
オオツガタケの小型版とクリフウセンタケの大型版は良く混同されるが、頑丈な軸と、軸の充実度がクリフウセンとは明らかに違う。
 
そして最大の特徴が笠周囲のプァプァと、膜が切れた痕跡が軸の段々形状として残る事。
それから笠が開いた時に見られる、軸上部の茶色のお毛毛。

特に軸の段々形状はクリフウセンには見られない。
画像は膜が切れる前の幼菌だが、段々形状が予見できる。
やったね! 今日はもうこれで充分満足かも♪
 
なんつってもあれだ、御山での発生数はマッチャンより少ないと言われており、僕もこれまで2しか遭遇してない。
ミッド―シーズン前にして、こんな幸運に恵まれるなんて、ツイてるね♪
 
 
 
 
 
 

8
乾いた倒木を見つけて腰掛け、おにぎり朝食。
一年振りに御山で食う塩むすび、ご馳走♪
 
いっぷく後、北方面へ曲がりながら、先程の尾根筋を目指して登る。
植生はコメツガ・シラビソ・ナナカマド・シャクナゲで、林床には苔が多くなり、いい感じ。
10年前にこちら側に来た時はこんなにいい感じじゃなかった気がしたが、まぁね、良いんだからいいじゃん♪
 
 
 
 

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ポツポツと食べ頃ホウキタケ。
 
 
 
 
 
 

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極小タマゴタケ。
 
 
 
 
 
 

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コイツは老成してはいるが、どう見てもアカジコウっぽい。
アカジコウと言えばポルチーニも及ばぬ程の、イグチの王様。
4日遅かったなぁ・・・・
オオツガタケとアカジコウ採ったら、ダブル役満だったよなぁ♪(ワハハー)
 
 
 
 
 
 

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アイシメジやらツガタケ。
 
 
 
 
 
 

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アンズタケもチョッピリ。
昔こちら方面を歩いた時、アンズタケをそこそこ採った記憶があるが、今日は少しだけ。
 
 
 
 
 
 

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ベニテングタケ。
こういう様子がいいのはおまじないで腰籠に忍ばせる♪
 
途中キジ撃ちタイムしたI東氏とはぐれ、叫んで回る事暫し。
耕運にもケータイが通じたので、傍らの沢位置やらでお互いの位置を推し測り、無事合流出来た。
よござんしたおんぴ(ワハハー)
 
そこから二千五百mぐらいまで登った後、時計回りに迂回しながら下り開始。
 
 
 
 
 
 

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その後数カ所でホウキタケの小群生に遭遇し、ホクホク顔でキープ♪
 
 
 
 
 
 

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ツガタケって、シーズン早くから遅くまで、コンスタントに出るよね。
 
 
 
 
 
 

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ベニテングタケ兄弟。
笠の粒々化粧が落ち、こんぐらいの感じだと、タマゴタケと間違う人もいる。
 
 
 
 
 
 

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今日はホウキタケに救われたかな。
硬く締まった食べ頃のコイツをこれだけまとめて採ったのは初めて。
 
 
 
 
 
 

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ナイスなツガタケ。
味はともかく、姿は一級品だ。
 
 
 
 
 
 

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急傾斜を下りて、沢を渡ります。
 
 
 
 
 
 
 
I東氏、前回は安全靴を買ってしまい大失敗と申しておりましたが、この日は新たに地下足袋をチョイス。
大分いい塩梅ェ(らしいよ)
 
 
 
 
 
 

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先日の台風の大風で倒れたらしいシラビソ。
この木、幹が脆く、こうしてすぐ折れる。
 
 
 
 
 
 
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こういった枯れ沢が、大雨の時にどんな風に流れるのか、一度見てみたいが、無理だなぁ。
 
 
 
 
 
 

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車止めまで戻り、フジアザミを見るとホッとするね。
この場所のフジアザミ、一時減ったかに見えたが、また増えて来た様で、よござんした。
 
シーズン序盤という事と、膝を労わる意味もあり、この日は他のポイントにハシゴする事無く、帰路に就いたんでありました。
 
帰りは富士吉田のお風呂で汗を流して帰りました。
 
 
 
 

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収穫その1 ホウキタケ。
 
 
 
 

26
その2 ツガタケとオオツガタケ。
 


 
 
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その他。
 
 
この先、コンスタントな降水と、順調な気温低下で推移して欲しいもんだ。