西日本の寒さは凄いらしいね。
奄美大島で115年振りの雪が降ったそうだ。

あと一ヶ月、ガマンガマン。

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前回ヘッド側の燃焼室容積関係を計測したので、今回はその続きでピストンヘッドの出っ込み引っ込みを計測。

あぁめんどくさい・・・・







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まずは使用予定のピストン。
ボアは現状0.5ミリオーバーのΦ56.5mm







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右側のオリジナルと比べ、一番肝心なピン上寸法はほぼ同じ。
リセスの位置と深さもほぼ同じ。
ピストントップが若干盛りあがってる分、圧縮比が稼げる設計だ。

ちなみに中番は383で、もっとホットな440なんかもあるんだが、あんまし欲をかくと加工が増えて強度が落ちるし、いつ出来上がるか分かんなくなっちゃうので、今回はやや控え目ながら、無加工で行けるコイツで進めるつもり。






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計測には56.5ボアのCB125JXのシリンダーを使った。






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うっかり写真を撮り忘れ、アフターフェスティボー画像(ワハハー)
まぁこんな感じで計ったわけだ。

シリンダー天端からピストンショルダーが5ミリ下がった所へオイルを流し込んだ時の量が10cc
これをストローク5ミリ分の容積から減ずると、ピストンヘッドの盛り上がりとバルブリセスの凹みとトップリング上のクリアランス容積を含めた正味ピストン頭容積が出る。

結果は(28.25×28.25×π×5)-10=2.54ccと出た。 案外低かったなぁ。
ちなみにベ○リやCB500Fはフラットピストン故、ここがマイナスになる筈。
そう考えると、CB500Fの公称圧縮比も怪しいかも(らしいよ)

前回計測した数値を補正しつつまとめてみると、

燃焼室容積         13cc
ガスケット容積       2.51cc(厚さ1ミリ)
上死点クリアランス容積 1.25cc(高さ0.5ミリと仮定)
ピストン頭容積       2.54cc
気筒容積         126.86cc(56.5×50.6)



(13+2.51+1.25+126.86-2.54):(13+2.51+1.25-2.54)=9.92:1と出た。
当時物ヨシムラピストンに良くある10.5:1ぐらいは行って欲しかったんだがなぁ・・・・

昔なら1ミリオーバーサイズが手に入ったから、更なる圧縮比アップも望めたんだが、現在ホンダからはSTDサイズしか出ないんだよね。
ま、CB500FOURのフラットヘッドピストンを使えば、圧縮比は全然低くなってしまうから、それよりは大分まし。
今回はこんぐらいにしといてやりましょうか。

ちなみにベ○リオリジナルのピストンでの燃焼室容積は面倒くさいので計らなかったが、ありゃぁ相当圧縮比低いんだろうなぁ・・・・



オマケの小話。

昔CB400FOURが発売された頃、法改正で中型二輪が400cc以下と定められたのを受け、ホンダは408ccのCB400FOURのストロークを短縮し、398ccのCB400FOURⅠをリリースしたのは有名な話。

同時期に発売されていたカワサキKH400はボアストローク57mm×52.3mmの3気筒で400.3cc。
なんでも小数点以下切り捨てで、辛うじて中型と見なされた(らしいよ)
間違い無く400cc以上なんだけど、カワサキは屁理屈でもこねて押し通したのかねぇ(ワハハー)