昔々山芋掘りに出掛けたときに、サルナシが一杯採れたんですけどねー、
文献を漁ると、猿が木の洞にサルナシの実を貯め込んで、サル酒を造ったなんて迷信が載っていました。

よぅ~っしっ!てんで、ガラス瓶に潰したサルナシを詰め込み、自然発酵にトライしたんであります。
ワインの造り方を参考にしまして、理屈は果皮に必ず付いている天然酵母が糖を食べてアルコールと炭酸ガスを排出するっていう、単純なもの。

ガラス瓶に詰め込んだサルナシは順調に発酵が進み、ブリキの蓋が膨らんできました。
瓶の中身はブクブクと泡立っています。
そう、順調にアルコールと炭酸ガスが生成されてんですねー。

で、ある日、仕舞っておいたサル酒の瓶を取り出し、流し台に置いた瞬間・・・・・
『ボンッ!』 っていう音と共に爆裂したんであります。

ダイニングの壁と言わず天井と言わず、霧散したサル酒が飛び散り、辺りには豊潤な香りが充満したかと思うと、ガス漏れ警報器が鳴りだしました(ワハハー)

もう一歩のところでサル酒造りに失敗しちゃったんであります。
それ以来サル酒を造れるほどの大猟には縁がなく、細々と焼酎漬けを造るに止まっております。



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これは我が家の鉢植えサルナシ。



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こっちはサルナシの焼酎漬け10年モノ。
焼酎に漬けるなら硬く酸っぱいヤツがいいけど、山でキャッチ&ストマックするんなら、シワシワに完熟したヤツが旨いんですよねー。
美味しさでは野生種の横綱級ってゆーか、王様ですね!

また昔みたいに10キロ単位で採れる日が来るといーなー・・・・。